寄付や支援策、通学路の安全対策まで、市民生活に関わるさまざまな取り組みが進行中

事故現場の様子
■ 市議会の姿勢と市からの回答書の公表
2025年1月28日に発生した県道松戸草加線・中央一丁目交差点付近の道路陥没事故について、八潮市議会では、令和7年第1回定例会において次のような方針が確認されました。
「事故に遭われた方のご逝去を悼み、心から哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族、会社の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。
市議会としては、ご家族の心情に配慮し、救助活動を最優先とするため、一般質問は行わないことを申し合わせました。その代わりとして、道路陥没事故に関する質問および要望を取りまとめて市に提出し、その後、市から質問に対する回答があり、公表することといたしました。」
このような経緯のもと、今回、市議会では道路陥没事故に関する質問及び要望を取りまとめて市に提出し、市民の皆さんにも分かりやすく伝えるため、市の「回答書」の内容が公表されました。その内容を取りまとめてみました。
■ 事故当日の市長の動きと避難所訪問
事故当日、午前10時30分ごろに事故の一報を受けた市長は、予定していた出張を取りやめ現地対応に入りました。また、避難所開設後は4日目の2月1日に現地を訪問しています。
■ ふるさと納税を活用した災害支援寄付
市内外から寄付の申し出が多数寄せられ、災害救助法の適用を受けて、「ふるさとチョイス」「ふるなび」の2つのふるさと納税サイトを通じて災害支援寄付の受付を開始しました。
寄付金は復旧事業や安全対策に活用する予定で、進捗状況なども市ホームページで報告されます。
■ 市内事業者への支援と影響調査
事故の影響を受けた市内事業者への対応として、県の専用窓口設置に加え、市独自の融資制度による利子補助など支援が行われています。
商工会が行ったアンケートでは、売上減少や交通規制による影響が報告されています。
■ 下水道・水道などインフラへの影響と対策
大正第一幹線(雨水管)の寸断に対し、仮管の設置など応急措置が進められています。
市内の下水道再点検も実施され、一部修繕が必要な箇所の対応も準備中です。水道については、仮給水などにより復旧が進んでいます。
■ 通学路の安全確保に取り組み
事故発生後、八潮中学校、八幡小学校、潮止小学校の通学路の一部が変更されました。
市と県の合同点検により、安全対策が強化され、警備員の配置や標識の整備が行われています。
■ 市民への情報発信と相談対応
事故発生後、市のホームページに特設コーナーを開設。
840メール配信サービス(LINE連動)やプレスリリースにより、タイムリーな情報発信が行われています。
電話での問い合わせは一時1日300件を超えましたが、県のコールセンター設置後は減少しています。
■ 避難所運営とペット対応
避難所については、当初は市役所内に一時的な避難スペースを確保し、その後、八潮中学校体育館、さらにエイトアリーナへと移行しました。
ペットとともに避難された方にも配慮がなされました。
■ 今後の取り組みと教訓の活用
今回の事故対応を通じ、八潮市では今後の災害対応力向上に取り組んでいきます。
自主防災組織の支援や避難所リーダーの育成にも力を入れ、今後も市民の皆さんの安全・安心な暮らしを支えていく考えです。
詳しくは「八潮市議会」のホームページにアップされておりますので、是非ご一読ください。