TX沿線自治体が結束、利便性向上と地域活性化を目指す
茨城県つくば市や東京都中央区を含む4都県の11区市が2024年12月23日、新たな組織「つくばエクスプレスと都心部・臨海地域地下鉄の接続事業化促進期成同盟会」を設立したと、各報道機関が報じました。
この組織は、つくばエクスプレス(TX)の東京駅延伸と、東京都が構想する臨海地下鉄との接続実現を目指し、働きかけを強化する目的で立ち上げられました。
設立総会は茨城県守谷市役所で開かれ、つくば市、守谷市、つくばみらい市(茨城県)、柏市、流山市(千葉県)、三郷市、八潮市(埼玉県)、足立区、荒川区、台東区(東京都)の代表者が参加しました。会長には守谷市の松丸修久市長が選出されました。
つくばエクスプレスは現在、秋葉原駅からつくば駅を結ぶ鉄道ですが、東京駅への延伸計画は2016年4月、国土交通省の交通政策審議会答申で「国際競争力を強化する鉄道ネットワークプロジェクト」として位置付けられています。沿線自治体はこれまでも延伸の早期実現を求めて活動してきましたが、今回の組織設立でさらに取り組みを強化する考えです。
東京都が計画する臨海地下鉄は、東京駅を起点に銀座、築地を経て東京ビッグサイトへ至るルートが想定されており、JR東日本が計画する羽田空港アクセス線との接続も視野に入れています。
つくば市と羽田空港が1本で結ばれることで、大学や研究機関が集まるつくばエリアと国内外のビジネス拠点との往来が活発になることが期待されています。
TXと臨海地下鉄の接続が実現すれば、沿線地域の交通利便性が飛躍的に向上するだけでなく、経済活動や観光の活性化にも大きな効果をもたらすとみられています。今後の進展が注目されます。