都市型鉄道は堅調な回復を見せるも、旧国鉄転換型では依然厳しい経営が続く
東京商工リサーチが報じた全国の第三セクター鉄道61社の2023年度業績調査によると、9割の鉄道会社が輸送人員を増加させる一方で、6割が経常赤字に陥っていることが明らかになりました。特に、旧国鉄から分離された赤字路線を引き継いだ「旧国鉄転換型」の鉄道会社では9割が赤字状態にあります。
一方で、都市圏を走る「つくばエクスプレス」を運営する首都圏新都市鉄道は売上高トップを記録し、輸送人員の増加により業績が回復しました。しかし、都市型鉄道でも先行投資の回収が課題となり、一部の路線では債務超過も見られています。
コロナ禍からの回復が鮮明となった都市型鉄道に対し、地方を走る旧国鉄転換型では地域過疎化が進む中、赤字解消への道のりは依然として険しいものとなっています。三セク鉄道の多くは、自治体からの補助金に依存しており、持続可能な経営を模索する必要に迫られています。
詳しくは東京商工リサーチの記事をご確認ください。