草加市と獨協大学、UR都市機構、東武鉄道、トヨタホームが手を組み、新たなまちづくり協定を締結。多世代共生の理想郷を目指す
草加市に位置する、かつて“東洋一のマンモス団地”と称されたた旧松原団地を中心とした地域が、新たな変貌を遂げようとしています。埼玉県草加市、獨協大学、UR都市機構東日本賃貸住宅本部、東武鉄道、トヨタホームの5者は、獨協大学前〈草加松原〉駅西側地域での産官学連携によるまちづくり協定を締結。2024年5月9日に発表されました。
この協定は、約54haに及ぶ本地域の再生を目指すもので、2003年から進行している老朽化対策、住民の高齢化問題への取り組みに次ぐ、新たなステップです。今回の協定締結により、東武鉄道とトヨタホームが新たに加わり、これまで以上に多角的な視点でのまちづくりが可能となります。
「WELL BIND(ウェルバインド)」をコンセプトに掲げるこのプロジェクトでは、各者が持つ資源を活用し、多世代が繋がり、学び、活き活きと暮らせるまちの実現を目指します。そのために、地域の付加価値向上、多世代の共生やコミュニティ活動の推進、教育や研究活動の地域への還元など、様々な取り組みが計画されています。
特に注目されるのは、トヨタホームと東武鉄道の連携による373区画もの大規模な戸建住宅地「WELL BIND CITY獨協大学前」の開発です。これにより、新たな住空間の提供はもちろん、地域住民の防災拠点となるクラブハウスの整備、憩いの場となるポケットパークの設置が予定されています。
この大規模プロジェクトの一環として、5月11日には「WELL FES」が開催されました。このイベントを通じて、プロジェクトのコンセプトを体感し、まちづくりへの理解と関心を深める機会が提供されています。
かつてのマンモス団地が、多世代が共生し、持続可能な未来を創造する舞台へと生まれ変わることで、草加市の新たな魅力が世に知られることとなりそうです。