江戸時代の数学から現代への旅
2024年1月27日から3月10日まで、「和算と八潮の数学者」と題する第50回企画展が、八潮市立資料館にて開催されます。
この展示は、日本独自の数学、和算の世界を深く掘り下げ、その歴史と文化、そして八潮市域に根ざす数学者たちの業績を紹介するものです。
和算は、江戸時代に日本で発展した数学で、「算法」、「算学」、「算術」として知られていました。明治時代に西洋数学が流入すると、それと対比される形で「和算」と呼ばれるようになりました。金銭計算、測量、暦計算などの実用数学から、より抽象的で難解な問題を追求する数学まで、その範囲は幅広いものでした。八潮市には、和算を学んだ人々がおり、彼らはその知識を村政に活かしていました。
展示は、和算の前史から始まり、その実用面、普及、八潮の数学者に焦点を当て、最後に西洋数学の流入へと続きます。展示品には、当館蔵のソロバンや天秤、個人蔵の「改算塵劫記」などが含まれます。
この展示に加え、解説会や歴史講座「東武地方の算家系譜」も開催されます。これらのイベントは、和算と八潮の数学者たちの理解を深める絶好の機会となるでしょう。
和算の美しさと複雑さ、そしてそれを学んだ八潮の数学者たちの物語を通じて、日本の数学の豊かな歴史を感じてください。この特別な展示を通じて、数学の世界の新たな一面を発見する旅に出かけましょう。入場料は無料ですので、ぜひお立ち寄りください。