疫病退散・五穀豊穣を願い、勇壮に舞う三匹の獅子たち
三匹の獅子舞 香取神社（戸ヶ崎） 三郷市観光協会 公式サイトより
埼玉県三郷市戸ヶ崎の香取神社にて、市指定文化財である「三匹の獅子舞」が、2025年（令和7年）7月4日（金）から6日（日）までの3日間にわたり奉納されます。7月第1日曜日を含む週末に毎年開催されるこの行事は、400年以上の歴史を誇る三郷市の代表的な民俗行事です。
この獅子舞は天正10年（1582年）、当時の領主が相次ぐ凶事を憂い、村人の長寿や五穀豊穣、悪病退散を祈願して鰐口を寄進し、獅子舞を奉納したことが始まりとされています。
舞は、香取神社と前日に行われる浅間神社の祭礼において、大・中・女獅子の3匹の獅子が、腰に太鼓をつけ、笛や太鼓の音にあわせて社前の舞台で演舞を披露します。舞には「女獅子隠し」「橋渡り」「太刀懸かり」など、九種類の演目があり、最後の「太刀懸かり」では、大獅子が神社の宝刀を用いて四方を祓い清め、祭りのクライマックスを迎えます。
観客はその勇壮な舞に見入るとともに、「おひねり」を投げて敬意を表します。現在、この伝統は「戸ヶ崎獅子舞保存会」により大切に守られています。
この夏、歴史と迫力が融合した伝統行事に足を運び、地域に息づく文化の魅力を感じてみてはいかがでしょうか。
■開催概要
- 日時：2025年7月4日（金）～7月6日（日）
- 場所：戸ヶ崎香取神社（埼玉県三郷市戸ケ崎2-38-1）
