つくばエクスプレス(TX)を運営する主要鉄道会社「首都圏新都市鉄道」(東京・千代田)は、新たな変化に対応するため、本年12月30日をもって、回数乗車券および往復乗車券の販売を終了することを発表しました。これにはいくつかの背景要因が影響しています。
まずはICカードの普及が急速に進み、紙の回数券や往復券の利用が減少していることが挙げられます。ICカードの利便性や使い勝手の高さが、多くの利用者に受け入れられた結果です。
また、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的なパンデミックにより、在宅勤務が一般化し、通勤や通学の頻度が変化しました。これに伴い、定期券から回数券への移行の動きが一部見られましたが、利用者数に大きな変動がなかったことが確認されました。
このため、首都圏新都市鉄道は、回数乗車券、時差回数乗車券、土・休日割引回数乗車券、往復乗車券の販売を終了することとしました。ただし、小児回数乗車券、身体障害者・知的障害者及びその介護者の割引回数乗車券・往復乗車券、通学割引回数乗車券については、駅窓口での販売は継続されます。
この変更は12月30日の終列車までに実施され、終了日までに購入された回数乗車券および往復乗車券は、有効期間が終了するまで引き続き使用可能です。首都圏新都市鉄道は、これからも旅客の利便性向上に向けた取り組みを継続していく方針です。