八潮市の道路陥没復旧工事、年末年始は一時休止へ 1月から段階的に工事再開

現場の安全管理は継続 見舞金給付や心理相談の案内も

道路陥没事故復旧作業の状況

道路陥没事故復旧作業の状況

八潮市内で発生した県道松戸草加線の道路陥没事故を受けて進められている復旧工事について、埼玉県下水道局は「道路陥没事故に関する かわら版(令和7年12月25日号)」を公表し、年末年始の工事体制と今後の工事予定を明らかにしました。

それによりますと、復旧工事は年末年始対応として、令和7年12月27日(土)から令和8年1月5日(月)までの期間、工事作業の大部分を一時休止します。期間中は工事音や交通への影響が抑えられる一方、現場の確認や維持管理、緊急時の対応体制は継続され、安全確保が最優先されるとしています。

年明け以降は、下水を迂回させるためのバイパス工事(仮排水管)、下水管渠や雨水管の仮復旧工事、そして道路の復旧工事などが、1月上旬から下旬にかけて段階的に進められる予定です。すでに新しい鋼製セグメント管の設置は完了しており、今後は道路築造工事などを含め、本格的な復旧に向けた工程が続きます。なお、工事は原則として日曜日を休工日とし、天候や施工状況により内容が変更される場合があります。

新管(鋼製セグメント)の設置が完了

新管(鋼製セグメント)の設置が完了

また、陥没現場周辺で懸念されている硫化水素や臭気については、測定データの公開方法が見直され、より分かりやすい「10分平均値」での情報提供が行われています。周辺住民や事業者の協力のもと、屋内での測定結果も公開されており、健康への影響については専門医による講演資料なども確認できるようになっています。

八潮市では、今回の事故や復旧工事の影響を受けた周辺世帯を対象に、見舞金3万円の給付を実施しています。対象世帯には申請書類が郵送されており、期限後も当面の間は申請を受け付けるとしています。あわせて、事故に関連した精神的ストレスや不眠、体調不良などに不安を感じている方を対象に、公認心理師・臨床心理士による個別相談会も、1月以降に予定されています。

埼玉県下水道局と八潮市では、地域の生活への影響を最小限に抑えながら、一日も早い復旧を目指して工事を進めていくとしており、引き続き地域住民の理解と協力を呼びかけています。

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