初の下水道管内調査で手がかり 事故から約3か月、ついに前進

現在の工事の様子
埼玉県八潮市で今年1月に発生した道路陥没事故により、下水道管に転落したトラックの運転手について、5月1日朝、消防や関係機関が初めて下水道管内に立ち入り調査を実施し、内部に取り残されたトラックの運転席内に「運転手とみられる人の姿」が確認されたと、埼玉県が正式に発表しました。
この発表を受け、各報道機関は一斉に速報で報じており、長期間不明となっていた運転手の安否に関する大きな前進として注目が集まっています。
事故は2025年1月に発生。県道が突然陥没し、走行中だったトラックが下水道管内に転落。以来、運転手の行方がわからなくなっていました。これまで、管内に大量の下水が流入していたため、調査が困難な状況が続いていましたが、県が4月にバイパス工事を完了させたことで、ようやく安全な調査環境が整備。
1日朝の調査では、下水の流入を制御した上で、消防隊などが管内に進入。事故現場から下流約30メートル付近にある運転席内に、人の姿が確認されたとのことです。埼玉県は今後、身元の確認と収容作業を慎重に進めるとしています。
事故から約3か月。現場では住民の安全確保と原因究明、運転手の捜索が続けられてきました。今回の確認により、ようやく事態が大きく動き始めました。