埼玉のDX推進を牽引する中小企業たち 表彰式は「彩の国ビジネスアリーナ2025」で開催
埼玉県内の中小企業を対象に、デジタルトランスフォーメーション(DX)への優れた取り組みを表彰する「埼玉DX大賞」の第2回受賞者が発表されました。
今年の最優秀賞には、八潮市に拠点を置く山本工機株式会社が選ばれました。同社の取り組みは「DX × 技能実習生」をテーマに、小規模製造業の働き方改革を実現した点が高く評価されました。
山本工機株式会社の革新的なDX事例
山本工機株式会社は、DXを通じて従業員の待遇向上を実現し、給与や賞与の増加、残業時間の大幅削減(年間2,195時間減少)に成功しました。
有給休暇の取得率は、2015年の0%から2023年には91%へと劇的に改善。情報の可視化と共有を進めることで効率的な生産体制を構築し、全従業員が働きやすい環境を整えました。特に、海外からの技能実習生も含めた多様な人材が活躍できる仕組みが注目されています。
山本工機は、1959年6月25日に設立、真鍮鋳物・砲金鋳物・アルミ鋳物の砂型鋳造から切削加工・組立・検査までを社内で一貫生産しております。
他の受賞者たちの取り組み
優秀賞には、美容業界や製紙業界、製造業界から計3事業者が選ばれました。
それぞれが、業界の常識を覆すDXの実践例を示し、社会的な価値を創出しています。また、奨励賞を受賞した2事業者も、組織作りや現場力向上に向けた先進的な取り組みを行っています。
表彰式と記念講演
表彰式は令和7年1月22日(水)、彩の国ビジネスアリーナ2025の特設会場で開催されます。
第1部では埼玉県知事からの表彰と記念撮影が行われ、第2部では株式会社ハイデイ日高の青野敬成氏による記念講演や、受賞者による取り組み事例の発表が予定されています。
DXの第一歩を踏み出した企業も紹介
今年から新たに「埼玉DXファーストステップ企業2024」に選定された企業も発表されました。これらの企業は、DXの導入において模範的な取り組みを行ったとして、広く紹介されます。
埼玉県は、受賞企業や選定企業の事例をウェブサイトやイベントで広く周知し、県内中小企業のDX推進を後押しします。詳しくは、埼玉県DX推進支援ネットワークのウェブサイトをご覧ください。
未来に向けたデジタル化の成功例を通じて、埼玉県全体の成長が期待されます。DXへの挑戦は続き、多くの企業がその波に乗る日も遠くないでしょう。