上久伊豆神社と下久伊豆神社で繰り広げられる弓矢の祈り
八潮市に古くから伝わる民俗行事「オビシャ」、その中でも注目を集める「鶴ケ曽根の弓ぶち」が、2025年1月19日(日)に開催されます。上久伊豆神社と下久伊豆神社、二つの場所で行われるこの伝統行事は、新年の吉凶や農作物の豊作を占い、地域の繁栄を願う大切な文化遺産です。
鶴ケ曽根上の弓ぶち
午前10時ごろから鶴ケ曽根上久伊豆神社で始まる「鶴ケ曽根上の弓ぶち」では、氏子たちが手作りした弓矢や的を神前に供え、祈祷が行われます。
その後、当番を交代する「宿送り」を経て、いよいよ弓射ちが開始されます。鬼の絵と文字が描かれた的に矢を放ち、最後に的を貫く「通し矢」が行われ、五穀豊穣の祈りが込められます。
- 日時:2025年1月19日(日)午前10時ごろ開始(弓射ちは11時30分ごろ)
- 場所:鶴ケ曽根上久伊豆神社(八潮市鶴ケ曽根1941番地)
鶴ケ曽根下の弓ぶち
一方、鶴ケ曽根下久伊豆神社で行われる「鶴ケ曽根下の弓ぶち」は、午前8時ごろから始まります。
「谷中組」「八軒組」「鈴組」「四軒組」の4つの祭り組がそれぞれ弓矢や的を作り、神前に供えた後、組ごとに的を射る伝統行事です。この弓ぶちには各組の団結と地域の発展を願う想いが込められており、見応えある儀式が繰り広げられます。
- 日時:2025年1月19日(日)午前8時ごろ開始(弓射ちは10時30分ごろ)
- 場所:鶴ケ曽根下久伊豆神社(八潮市鶴ケ曽根1821番地)
伝統の息吹を感じる新年のひととき
どちらの神事も、地域の文化を守り続ける人々の努力と思いが詰まった重要な行事です。弓矢に託された祈りが織りなす「鶴ケ曽根の弓ぶち」。ぜひ、この機会に伝統行事の魅力を体感し、地域の歴史に触れてみてください。